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文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻2号

1948年02月発行

特集 蛔蟲

蛔蟲迷入に因る蟲垂炎の1例

著者: 土井達郞1

所属機関: 1廣島遞信病院外科

ページ範囲:P.69 - P.70

文献概要

緒言
 蛔蟲は平常何等の自覺的症状を呈さないが,時として膽道,膵管,蟲垂内に迷入し,往々にして外科的重篤な疾患を來すことがある。著者は此の比較的稀有なる蛔蟲の蟲垂内侵入の1例を經驗し,その症状及び經過に特異なるものを認めた。
 我國に於ては蛔蟲の人體内寄生率は著しく高く,嘗つて50%に寄生し居ると云われてゐたが,今日に於ては著しく増加し蛔蟲症が特に注目されて來た現今此の1例を報告し,御參考に供したいと思ふ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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