文献詳細
特集 蛔蟲
文献概要
緒言
蛔蟲は平常何等の自覺的症状を呈さないが,時として膽道,膵管,蟲垂内に迷入し,往々にして外科的重篤な疾患を來すことがある。著者は此の比較的稀有なる蛔蟲の蟲垂内侵入の1例を經驗し,その症状及び經過に特異なるものを認めた。
我國に於ては蛔蟲の人體内寄生率は著しく高く,嘗つて50%に寄生し居ると云われてゐたが,今日に於ては著しく増加し蛔蟲症が特に注目されて來た現今此の1例を報告し,御參考に供したいと思ふ。
蛔蟲は平常何等の自覺的症状を呈さないが,時として膽道,膵管,蟲垂内に迷入し,往々にして外科的重篤な疾患を來すことがある。著者は此の比較的稀有なる蛔蟲の蟲垂内侵入の1例を經驗し,その症状及び經過に特異なるものを認めた。
我國に於ては蛔蟲の人體内寄生率は著しく高く,嘗つて50%に寄生し居ると云われてゐたが,今日に於ては著しく増加し蛔蟲症が特に注目されて來た現今此の1例を報告し,御參考に供したいと思ふ。
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