文献詳細
文献概要
--------------------
膽石の構造と分類論
著者: 西村正也1
所属機関: 1九州大學醫學部第一外科教室
ページ範囲:P.145 - P.151
文献購入ページに移動緒言
膽石の構成因子を明にし之等の因子が結石内部に於て如何に組合ひ,結石を構築してゐるかが剩す所なく判明したならば其の成長過程を知り結石成因の究明に重要な様々の鍵を齎らすと考へられる。最近X線分析,分光法による物質内部構造の研究は著しい發達を遂げたが,我教室に於ても膽石を化學的,顯徴鏡的,分光分析的及びX線分析的に檢索を行ひ,其構造を明にし得たので,之を基礎として從來の分類法,特に廣く用ひられたるAschoffの分類法に檢討を加へ,一部之を訂正せる新分類法を提唱したいと思ふ。
膽石の構成因子を明にし之等の因子が結石内部に於て如何に組合ひ,結石を構築してゐるかが剩す所なく判明したならば其の成長過程を知り結石成因の究明に重要な様々の鍵を齎らすと考へられる。最近X線分析,分光法による物質内部構造の研究は著しい發達を遂げたが,我教室に於ても膽石を化學的,顯徴鏡的,分光分析的及びX線分析的に檢索を行ひ,其構造を明にし得たので,之を基礎として從來の分類法,特に廣く用ひられたるAschoffの分類法に檢討を加へ,一部之を訂正せる新分類法を提唱したいと思ふ。
掲載誌情報