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文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻5号

1948年05月発行

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赤痢症状を缺如せる「アメーバ性肝臓膿瘍」の1例

著者: 中川達雄1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部寄生蟲學教室

ページ範囲:P.186 - P.188

文献概要

緒言
 肝臓膿瘍がアメーバ赤痢に繼發することは周知の事であるが,赤痢症状を呈しないで肝臓膿瘍を惹起することは餘り知られていない。赤痢アメーバは勿論熱帶地方に多いが,亞熱帶,温帶地域にも相當廣く分布しており,我國では3〜5%の感染者があると云はれる。然し戰後外地からの歸還者が増加するにつれ感染者も増加するだらうとは蓋し想像に難くない。余は偶々赤痢の既往なく,胃腸障碍等を訴へたことのない男子めアメーバ性肝臓膿瘍に遭遇したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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