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文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻8号

1948年08月発行

文献概要

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術後空腸潰瘍の臨牀的經驗

著者: 宮川潔12

所属機関: 1山口赤十字病院外科 2山口赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.311 - P.315

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はしがき
 何等の藥物を使用せず,主要血管及び主要神經をも故意に損傷せしむることなくして,實驗的に潰瘍を生成せしむることが最も困難とされて居る犬に初めて胃(十二指腸)潰瘍を生成せしめ得たのは恩師後藤教授で(大正10年),その後,同門の甲斐原,百瀨,細見,八木,加藤,溝口,古森(誠)氏等により此の労面に關する實驗的研究が行はれた。
 胃手術後に時に,發生して外科醫を惱ます不快な合併症の一つに術後空腸潰瘍の存することは良く知られて居ることであるが,このものと胃(十二指腸う漬瘍との間には,その生成機轉上一脈相通ずる成因的要素がある様に思はれる。予等は術後空腸潰瘍の3治驗例を得たので,ここに報告し,併せて前記同門諸氏の業績を少しばかり紹介したいと思ふ次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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