文献詳細
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文献概要
緒言
蟲垂内容及び腹膜炎滲出液の水素イオン濃度に關する業績は東西を通じ極めて稀であり,本邦に於ては今井氏(昭,13,)の比較的系統的な測定成績及び卜部氏(昭,18,)の業績があり,又泰西に於てはHeile氏(1930)の成績があるのみである。吾々は過去1年有半に亙つて100例の蟲垂炎剔出後の内容及び穿孔性腹膜炎滲出液のpHを測定し,先人業績の追試を行ふと共に些か知見を得たので茲に報告し,大方の御批判を乞ふ次第である。
蟲垂内容及び腹膜炎滲出液の水素イオン濃度に關する業績は東西を通じ極めて稀であり,本邦に於ては今井氏(昭,13,)の比較的系統的な測定成績及び卜部氏(昭,18,)の業績があり,又泰西に於てはHeile氏(1930)の成績があるのみである。吾々は過去1年有半に亙つて100例の蟲垂炎剔出後の内容及び穿孔性腹膜炎滲出液のpHを測定し,先人業績の追試を行ふと共に些か知見を得たので茲に報告し,大方の御批判を乞ふ次第である。
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