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腹腔内出血を伴へる甘藷の過食に因る閉塞性イレウスの1例
著者: 小野百之助1
所属機関: 1京都大學醫學部外科學第二講座
ページ範囲:P.358 - P.360
文献購入ページに移動緒言
腹腔内の大量出血は,外傷に因る腹部内臓破裂,出血性膵臓炎,腹腔内惡性腫瘍,又は女性に於ける子宮外妊娠破裂等の時に觀られるが,さしたる原因も認められずに,特發的に大量の出血を來す事は極めて稀である。我々は最近甘藷を大量に食べた後に,腹腔内大量出血を伴へる閉塞性イレウスを起した極めて珍らしい症例に遭遇したので,茲に報告し,併せて之が發生機轉に就て聊か考察を試み,大方の御批判を仰がんとする次第である。
腹腔内の大量出血は,外傷に因る腹部内臓破裂,出血性膵臓炎,腹腔内惡性腫瘍,又は女性に於ける子宮外妊娠破裂等の時に觀られるが,さしたる原因も認められずに,特發的に大量の出血を來す事は極めて稀である。我々は最近甘藷を大量に食べた後に,腹腔内大量出血を伴へる閉塞性イレウスを起した極めて珍らしい症例に遭遇したので,茲に報告し,併せて之が發生機轉に就て聊か考察を試み,大方の御批判を仰がんとする次第である。
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