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文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻9号

1948年09月発行

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原發性腸間膜淋巴性細網肉腫の1例

著者: 近藤良一1

所属機関: 1岡山醫大津田外科教室

ページ範囲:P.362 - P.364

文献概要

緒言
 細網肉腫についてはRössle-Roulet(4930)の,Retothelsarkomなる名稱を以ての詳細なる記載がなされてから,多數の症例が報告され,我國に於ても,Réticulosarcome(Oberling 1928)を譯した細網肉腫なる命名(緒方1937)が廣く行はれて,赤澤,緒方,天野教授等の研究發表が相ついで行はれている。それらについてみるに,淋巴性細網肉腫の原發部位は身體の上半身よりが大部分とされ(Verhage)殊に頸部及び鼻咽腔淋巴腺が好發部位とされている(高原95%,赤澤80%)。從つて腹腔内よりの報告例は非常に少く,胃壁3例(鹽田,森川,遠藤),廻腸壁1例(朱),後腹膜部4例(若林,金澤,八代)の程度で,こゝに最近津田外科教室にて經驗した原發性腸間膜細網肉腫の1例を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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