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臨床報告
乳腺に発生した形質細胞腫の1例
著者: 鈴木剛1 後藤明彦1 宮本亮一1 下川邦泰2 加藤俊彦2
所属機関: 1岐阜大学医学部第1外科 2岐阜大学医学部第2病理
ページ範囲:P.117 - P.121
文献購入ページに移動形質細胞腫の本態については異論はあるが,現在一般には多発性骨髄腫と同一と考えられている.すなわち骨髄に発生するものが主であり,骨髄外の軟部組織に発生するものは髄外性形質細胞腫と呼ばれ,1904年Schri-ddeによつて初めて記載されたが,比較的まれなもので,本邦では吉井(1914)の報告以来30数例の報告があるにすぎない.
われわれは,本邦ではいまだ報告のない.乳腺に発生した髄外性形質細胞腫の1例を経験したので症例を報告し,文献的考察を行ないたい.
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