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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻10号

1975年10月発行

文献概要

特集 凍結外科—Cryosurgery

痔核に対するCryosurgeryの応用

著者: 蔵本新太郎1 藪田宗彦1 淵上弘道1 浦田隆弘1 永井清博1 西谷亮一郎1 柳田謙藏1 亀谷寿彦1

所属機関: 1東邦大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1232 - P.1236

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I.近代的医療手段の1つとして凍結外科
 Cryosurgeryが登場してきたのは1960年Coo-perが凍結装置を開発して以来といつてよい.
 われわれは1968年頃より研究を始めて今回に至っている.凍結療法には,凍結に対する組織の感受性如何によつてその治療効果が大いに左右される.私どもは消化器および実質性臓器に対する実験等を重ねてきたが,海綿状血管腫は凍結療法の好適用例であることを知つた.同時に凍結療法のもつ特長の1つである再生肉芽が伸展性に富み,柔く,術後変形および機能障害等が少なく,かつ筋層に対しては凍結しにくいこと(凍結に対して筋肉は抵抗性が強い)を考えあわせ,内痔核に適応できるのではないかと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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