文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
カルチノイドは消化管上皮に存在するKultschitzky細胞から発生する腫瘍で,その多くは消化管に発生し,なかでも虫垂に発生頻度がもつとも高いが,それでもなお絶対数は少なく,本邦では虫垂カルチノイド症例は自験例を加えて40例が報告されているにすぎない.私たちは最近急性虫垂炎の診断のもとに虫垂切除を行ない,切除標本の組織学的検査により虫垂に発生したカルチノイドであることを知つた1例を経験したのでそれをここに報告し,文献的考察を試みた.
カルチノイドは消化管上皮に存在するKultschitzky細胞から発生する腫瘍で,その多くは消化管に発生し,なかでも虫垂に発生頻度がもつとも高いが,それでもなお絶対数は少なく,本邦では虫垂カルチノイド症例は自験例を加えて40例が報告されているにすぎない.私たちは最近急性虫垂炎の診断のもとに虫垂切除を行ない,切除標本の組織学的検査により虫垂に発生したカルチノイドであることを知つた1例を経験したのでそれをここに報告し,文献的考察を試みた.
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