文献詳細
臨床報告
腸捻転を伴えるChilaiditi症候群の1手術経験例
著者: 鈴木康紀1 土田博1 千葉宏俊1 津島恵輔1 笹村雅人1 山形尚正2 三上俊郎2
所属機関: 1国立弘前病院外科 2国立弘前病院がんセンター
ページ範囲:P.1337 - P.1341
文献概要
消化管の一部が肝と横隔膜との間に嵌入している状態をChilaiditi症候群として今日よく知られているが,臨床上特に重篤な症状を示すことが少ないので,実際に遭遇することは非常に稀である.最近われわれは嵌入腸管の横行結腸が軸捻転を起こしイレウス症状を呈してきた本症候群の1例を経験し手術する機会を得たので若干の文献的考察を加え報告する.
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