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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻11号

1975年11月発行

臨床研究

先天性肥厚性幽門狭窄症—術後嘔吐を中心として

著者: 飯島勝一1 牧野永城1 干哲三1

所属機関: 1聖路加国際病院小児外科

ページ範囲:P.1481 - P.1484

文献概要

はじめに
 Ramstedtの幽門筋切開術は先天性肥厚性幽門狭窄症の治療として,安全なしかも十分に満足すべき効果がえられる手術法として普遍的に用いられている.しかしながら,一方術後長期間にわたつて嘔吐が続いたり,体重の増加がおもわしくない症例も少なからず見聞されている.この術後嘔吐は外科医にとつて頭の痛い問題であるが,これに関する報告は幽門狭窄症に関する数多くの文献の中にあつてきわめて少なく,その本態は解明されていない.この観点よりわれわれは,この嘔吐が果して臨床的な因子と何らかの関係ありや否やを検討してみたところ,若干の知見がえられたので報告する.
 材料は聖路加国際病院および佼成病院において1964年から1973年の10ヵ年間に本症で外科的治療を受けた54例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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