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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻11号

1975年11月発行

臨床報告

心筋硬塞に合併した心室中隔穿孔の閉鎖および左室瘤切除の1治験例

著者: 小原邦義1 酒井章1 島倉唯行1 遠藤真弘1 林久恵1 今野草二1 福沢利明2 石沢慶春1

所属機関: 1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所CCU,外科(現国立療養所東長野病院循環器センター) 2群馬大学第2内科

ページ範囲:P.1505 - P.1509

文献概要

はじめに
 心筋硬塞に合併した心室中隔穿孔はきわめて予後不良で,通常強い両心不全に陥り,その大半が硬塞発作後の早期に死の転帰をとるといわれている1,2).最近われわれは,急性期の危険を乗り越えた同合併症1例に対し,慢性期においても,うつ血性心不全や重症不整脈があり,社会復帰しえない状態のため,心室中隔穿孔閉鎖と左室瘤切除を同時に行ない,劇的な改善をえたので報告し,併せて外科治療上の問題点につき若干の考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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