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臨床研究
大動脈手術の成績と問題点
著者: 田辺達三1
所属機関: 1北海道大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1605 - P.1610
文献購入ページに移動はじめに
大動脈にみられる病変としては欠損,狭窄,閉塞延長,屈曲,拡張,短絡形成などいろいろな病態があり,またその病因として奇型,損傷,炎症,変性などがあげられている.多くは独特,重大な症状をきたし,保存的療法に多くを期待できないため,外科的修復が必要となる.今日では心臓血管外科が著しく発展し,これらの大動脈疾患に対しても手術が施行されているが,この領域の手術はもつともむつかしいものの1つであり,問題点も少なからず残されており,また各施設の成績にも相異があり,安定した情況にはまだ至つていない1,2).
北大第2外科においても乳幼児期から成人期に及ぶ各種の大動脈疾患に対し,外科的治療を重ねてきた.ここではその手術成績を綜括し,一般的現況を加えながら本症に対する手術の問題点と成績を向上させるための要点を分析し考察してみた.
大動脈にみられる病変としては欠損,狭窄,閉塞延長,屈曲,拡張,短絡形成などいろいろな病態があり,またその病因として奇型,損傷,炎症,変性などがあげられている.多くは独特,重大な症状をきたし,保存的療法に多くを期待できないため,外科的修復が必要となる.今日では心臓血管外科が著しく発展し,これらの大動脈疾患に対しても手術が施行されているが,この領域の手術はもつともむつかしいものの1つであり,問題点も少なからず残されており,また各施設の成績にも相異があり,安定した情況にはまだ至つていない1,2).
北大第2外科においても乳幼児期から成人期に及ぶ各種の大動脈疾患に対し,外科的治療を重ねてきた.ここではその手術成績を綜括し,一般的現況を加えながら本症に対する手術の問題点と成績を向上させるための要点を分析し考察してみた.
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