文献詳細
臨床報告
Hirschsprung病を思わせた先天性結腸狭窄症の1治験例
著者: 今泉了彦1 大森協司1 芳賀駿介1 保科清2 吉田栄子2
所属機関: 1東京女子医科大学第2病院外科 2東京女子医科大学第2病院小児科
ページ範囲:P.1637 - P.1640
文献概要
先天性腸狭窄症の病理本態は,腸閉鎖症と同一のものと考えられており,その発生原因は在胎期間中の腸間膜損傷,腸捻転絞扼,腸重積,ヘルニア嵌頓等による腸壁の虚血性変化の帰結だとする考え方"accident the-ory"が支配的である1,9,11,12).
起因が軽度であれば狭窄にとどまり,強ければその程度によつて種々な型の腸閉鎖(Louw9)等の分類Ⅰ〜Ⅲ型)を呈するものといわれている.
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