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カラーグラフ 臨床病理シリーズ・31
乳腺悪性腫瘍の諸相—手術材料の病理解説 I.非浸潤癌
著者: 広田映五1 佐野量造1
所属機関: 1国立がんセンター病理部
ページ範囲:P.144 - P.145
文献購入ページに移動 現在わが国において広く用いられている組織分類は,乳癌取扱い規約(乳癌研究会編,1971年3月)に付表のごとく定められている.本号では,非浸潤癌(non-infiltrating carcinoma)の通常型の代表的な例を取り上げ,以下は組織分類の順に従つて供覧することとする.
非浸潤癌(non−infiltrating parcinoma) 腫瘍細胞占居部位が組織学的に乳管内ときに嚢胞内に限局し,間質への浸潤を認めないものである.浸潤の有無および良性の乳頭腫との組織学的鑑別が重要である.この種の癌は全通常型乳癌の約5%に相当する.本院例ではリンパ節転移を認めたものはなく,根治手術後の5生率は100%であつた.
非浸潤癌(non−infiltrating parcinoma) 腫瘍細胞占居部位が組織学的に乳管内ときに嚢胞内に限局し,間質への浸潤を認めないものである.浸潤の有無および良性の乳頭腫との組織学的鑑別が重要である.この種の癌は全通常型乳癌の約5%に相当する.本院例ではリンパ節転移を認めたものはなく,根治手術後の5生率は100%であつた.
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