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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻2号

1975年02月発行

文献概要

特集 ショック治療の新しい考え方

ショックと血液凝固

著者: 隅田幸男1

所属機関: 1国立福岡中央病院第4外科

ページ範囲:P.175 - P.181

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はじめに
 血管内で血液が凝固すると血流が妨げられる.こういつた現象はショックのかなり進んだ状態でない限り通常は起こらない.血圧と血流の低下,末梢血管抵抗の増大,アチドージスの亢進,などが血管内凝固を促進する.血管内凝固の標的臓器は肺である.大切なことは,凝固が進行しはじめると同時に線溶活性が高まつて,血管内凝血を取除こうとする(第1図),つまり生体防禦機転の発現である.したがつて,凝固と線溶は同時に生じる.どちらが主体をなしているかを鑑別することはしばしば治療のポイントであるのにもかかわらず,容易なことではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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