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臨床報告
消化管脂肪腫—結腸脂肪腫を中心として
著者: 遠藤正三郎1 佐藤方紀1 磯本徹1 山本康久1 仲座勇1 松永信弥1 吉岡一由1 佐野開三1
所属機関: 1川崎医科大学佐野外科教室
ページ範囲:P.261 - P.268
文献購入ページに移動消化管に発生する良性腫瘍のうち,非上皮性腫瘍は比較的まれなものであり,中でも脂肪腫はその発生する部位,大きさなどによつて発現する症状もまちまちで,診断方法も適確なものが少ないため,日常診療上ややもすれば本症の存在を看過し,誤診により長期の愁訴を余儀なくしている場合がないとはいえない.われわれは最近12年間に,当院外科において9例の本症を手術的に治療したが(第1表),その内3例は結腸に発生し興味ある経過を示したもので,これら3症例の報告を中心に,消化管脂肪腫について若干の考案と文献的考察を加える.
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