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薬剤
術後栄養管理とガランターゼの使用経験
著者: 飛永晃二1 三浦敏夫1 内田雄三1 松尾正彦1 石井俊世1 千々岩秀夫1 村上義臣1 石丸宏哉1 辻泰邦1
所属機関: 1長崎大学医学部第1外科
ページ範囲:P.269 - P.274
文献購入ページに移動消化管の手術はそれ自体臓器の欠損を伴うものであり,病巣の進展状況によつては胃全摘や全結腸切除,さらには他臓器合併切除など根治性を目指してますます拡大されてゆく方向にある.このような状況の中でも手術直接死亡は確実に減少しており,また術後の遠隔成績も良好な成績が数多く報告されている.術後遠隔成績の向上は手術手技の確立や化学療法の進歩に負うところ大ではあるが,術前後の栄養管理の良否もまた重大な意味をもつている.そこで消化管手術例の中でも胃切除例,特に胃全摘例を中心に,術後栄養管理とそれに付随しておこつてくる下痢をとりあげ,その原因と対策に触れ,最後に外科領域におけるガランターゼの使用経験について述べたいと思う.
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