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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻4号

1975年04月発行

特集 腹部外科のPhysical Signs

腹部の抵抗と腫瘤

著者: 綾部正大1 西村興亜1 谷田真1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.427 - P.432

文献概要

はじめに
 腹部の外科領域において腫瘤あるいは腫瘤様の抵抗を認める疾患は少なくないが,これを正しく認知してその本態が何であるかを決定することは必ずしも容易でない.現今いろいろ高度な検査法や診断技術が開発され,術前に確定診断を下し,悪性腫瘍などについては根治手術の可能性さえ予測しうる場合もある.しかし腫瘤診断の第1歩はやはり綿密詳細な病歴の聴取であり正確な現症の把握にあることに変りはない.
 腹部の腫瘤ないし抵抗は患者が自ら気付き主訴として来院する場合もあるが,その他のいろいろの愁訴で来院し医師の診察により初めて発見されることが多い.いずれにせよこのようなphysicalsignsとしての腫瘤の診断は周到適切な問診と熟練した診察により決定できるものであり,われわれ外科医にとつては必須の基本的事項である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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