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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻4号

1975年04月発行

文献概要

特集 腹部外科のPhysical Signs

直腸診の重要性

著者: 大内清太1 西川泰右1 久保園善堂1

所属機関: 1弘前大学医学部第2外科教室

ページ範囲:P.433 - P.437

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はじめに
 直腸・肛門部の疾患にはいろいろのものがあるが,その中で痔核を罹患している人が意外と多い.痔核は便秘,長い旅行,不養生などで悪化し,安静,坐薬,坐浴などで軽快することが多い.そのためか肛門部より出血,あるいは排便異常があつても,例の持病位に安易に考え勝ちで,医師を訪れようともしないし,医師も話を聞いて痔核かと思い,精査を怠ることさえある.
 その結果,重要な疾患,例えば直腸癌などの発見がおくれ重大な結果を招くことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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