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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻5号

1975年05月発行

文献概要

特集 胃切除後にくるもの—その対策と治療

胃切除後の下痢

著者: 榊原宣1 小松崎孜1 矢端正克1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.529 - P.532

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はじめに
 胃切除術は消化器外科の中で今日もつとも一般的に行なわれる手術の一つである.しかし、安全かつ容易に行なわれた胃切除術であつても,術後ある時間経過してから,いわゆる胃切除後症候群を訴える症例のあることは,消化器外科にたずさわるもの誰でも経験するところである.その中でもつとも多いとされるのは胃切除後の下痢である.日常生活に支障をきたすような重症例は稀であるが,これが長期間にわたつて続くと,消化吸収機能障害に関連して術後体重減少などにつながることとなるので,胃切除後の下痢といえども無視できない.そこで胃切除後の下痢の問題について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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