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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻5号

1975年05月発行

文献概要

特集 胃切除後にくるもの—その対策と治療

胃切除後の骨障害

著者: 武藤輝一1 小山真1 松木久1 福田稔1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.541 - P.546

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はじめに
 胃切除後に起こる骨代謝障害はダンピング症候群や貧血のように高率に発生するものでなく,また術後かなりの年月を経てから現われるものであるだけに,今日なお本邦においてはそれほど注目されていない.
 胃切除後骨軟化症の発生はSarasin (1941)19により初めて報告されたが,1960年代に入り西ヨーロッパ(とくに英国)において多くの報告がなされ注目されるようになつた.一方,本邦においては池田ら(1957)により胃全摘後の骨変化が報告されたが,骨軟化症については教室における堺教授ら18)の発表が初めてであつた.しかし本疾患はとくに術後遠隔時に留意しなければならぬものであり,著者らの経験を基に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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