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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻5号

1975年05月発行

特集 胃切除後にくるもの—その対策と治療

胃切除後のCa代謝

著者: 藤田拓男1

所属機関: 1和歌山医科大学高年病内科

ページ範囲:P.547 - P.553

文献概要

はじめに
 胃切除は早期胃癌発見の頻度の増加により最近しばしば行なわれるのであるが,そのカルシウム代謝に対する効果はあまり深く考えられていない傾向がある.しかしながら胃の生体の健康に必要な生理作用の中で,カルシウム代謝の調節は決して容易に無視することの出来ない重要なものであつて,胃切除後の後遺症としても,カルシウム代謝異常が近年次第に注目されつつある現状である.今回は胃のカルシウム生理学における意義を考えるとともに,胃切除後に起こるカルシウム代謝上の出来事,更にその結果として起こる骨疾患について述べ,その対策を考えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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