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臨床報告
上腕切断肢再植の2例—再植における骨短縮の意義
著者: 井上喬之1 福富経昌1 小山昱甫1 中村光祐1 橋中保男1 川中俊明1 那須享二2 花川志郎2
所属機関: 1川崎医科大学外科 2川崎医科整形外科
ページ範囲:P.621 - P.624
文献購入ページに移動切断肢再植術は,1962年5月,アメリカBostonのMaltら1)が右上腕の完全切断例に再植術を試み成功したのが最初である.以来すでに12年を経過したが,その間アメリカはもとより中国2-4),日本5,6),ヨーロッパ7,8)など世界各地で広く再植術がこころみられ,成功例も相次いで報告されるようになつた9,10).
わが国では,とくに最近,再植成功例の報告がとみに増加しているが,このことは再植術における技術的進歩はもとより,再植術の臨床的価値がひろく一般に評価され,再植を希望する傷者や再植術を積極的に遂行する外科医たちが増加してきたことを示すものであろう.
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