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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻6号

1975年06月発行

特集 乳癌—最近の趨勢

資料

乳癌取扱い規約改正の要点—新TNM分類を含む

著者: 泉雄勝1

所属機関: 1群馬大学医学部第2外科

ページ範囲:P.693 - P.695

文献概要

乳癌取扱い規約の成立とその後の経過
 乳癌取扱い規約(以下"規約"とする)の第1次案が公表されたのは1967年6月であつたが,その必要性が企画されたのは,その数年前からU.I.C.C.(国際対癌連合)によるTNM病期分類に関する委員会が作られ,その結論が出た段階で,病期以外の諸因子についても記載規準を統一しようとする話が持上り,TNM分類委員会が発展的解消をして,乳癌研究会を主軸として乳癌規約委員会が1966年に発足したことにはじまる.当時先輩格として,胃癌取扱い規約(案)がほぼ完成していたので,考え方の骨子はそれにならう所が多かつたが,乳癌は体表臓器に発生するため,術前臨床症状の記載を詳しくし,手術以外の治療法にも触れ,また病期としては,上述のTNM分類方式がとり入れられた.
 さて,上記の乳癌取扱い規約(案)(1967)はその後小部分の改正が加えられるとともに,病理編についても検討され,この両者をまとめて,乳癌取扱い規約(第2版)(1971)が刊行された.その後さらに,臨床編の語句改正,一部の加筆がなされ,同規約(第3版)(1973)が刊行され現在に及んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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