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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻6号

1975年06月発行

臨床研究

空腸移植を併用した幽門側(BI法)広範囲胃切除術

著者: 松林冨士男1

所属機関: 1佼成病院外科

ページ範囲:P.729 - P.733

文献概要

はじめに
 胃の高位に存在したり,波及している病巣に対し,幽門側広範囲胃切除を行なうと,残胃が小さくなり,いわゆる小胃症候群などの後遺症が残り,不都合を感じさせる.そこで噴門部切除を行なうと逆流性食道炎などの合併症が起こり,理想的手術とはいい難い,このような場合,むしろ胃全剔出術をすすめる人もあるほどである.
 そこでわれわれはこのような場合,小さくなつた残胃と十二指腸の間に空腸を移植挿入するBI法形式の胃切除術を行ない,上述の術後障害を除去し,十分食餌もとれる満足すべき手術を行なつているので,これについてのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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