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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻7号

1975年07月発行

特集 手術と副損傷

甲状腺手術における副損傷

著者: 宮川信1 降旗力男1 牧内正夫1 川村信之1

所属機関: 1信州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.811 - P.819

文献概要

はじめに
 甲状腺はホルモン産生臓器であることと,近接臓器として上皮小体,気管,食道,血管,神経など重要なものがあるので,その手術は慎重を期して行なわなければならない.甲状腺手術の適応となる疾患には,悪性甲状腺腫,単純性結節性甲状腺腫ならびに甲状腺機能亢進症がある.これらのなかで,良性の単純性結節性甲状腺腫の術式はおもに核出(enucleation)であつて,副損傷はほとんどないといつてよい.これに対し悪性甲状腺腫や甲状腺機能亢進症に対する手術は侵襲が大きいので,副損傷を起こす危険性がある.
 本稿では甲状腺手術と副損傷について検討し,これらの予防対策ならびに発生した場合の対策について考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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