文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
直腸の平滑筋腫は欧米ではVander Espt1)(1881),本邦では菅2)(1923)が第1例を報告して以来,内外の文献に若干の症例が散見される程度で,最近の菱田ら3)の本邦集計でも40例を数えるに過ぎず,稀な腫瘍の1つとされている.
また,病理組織学的に"良性"と考えられたものが,再発や転移をきたした報告にもみられるように,腫瘍の良性,悪性の判定基準についても種々の問題点を含んでいる.そのため外科的治療に際しても慎重な術式の選択と術後長期間のfollow-upが要求されることになる.
直腸の平滑筋腫は欧米ではVander Espt1)(1881),本邦では菅2)(1923)が第1例を報告して以来,内外の文献に若干の症例が散見される程度で,最近の菱田ら3)の本邦集計でも40例を数えるに過ぎず,稀な腫瘍の1つとされている.
また,病理組織学的に"良性"と考えられたものが,再発や転移をきたした報告にもみられるように,腫瘍の良性,悪性の判定基準についても種々の問題点を含んでいる.そのため外科的治療に際しても慎重な術式の選択と術後長期間のfollow-upが要求されることになる.
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