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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻7号

1975年07月発行

臨床報告

3年10ヵ月観察された胃潰瘍切除後残胃ポリープ様癌の1例

著者: 山際裕史1 大西長昇2 国島睦意34

所属機関: 1三重大学医学部中検病理 2松阪市大西病院 3三重大学医学部病理 4現市立静岡病院病理

ページ範囲:P.897 - P.899

文献概要

はじめに
 胃癌の発生については,人体例ではその詳しいme-chanismは現在ほとんど解明されていない.一方,発生した癌がどのように進展,生長してゆくのかについてもよくわかつていないのである.おそらく,隆起型のものと,陥凹型のものとでは異なるであろうし,同じtypeのものでもその成長速度は必ずしも同じではないであろう.年齢やホルモン,免疫的条件等といつた個体の側の条件との関連も無視することが出来ない.
 本稿では,胃潰瘍手術時に噴門下部に残存していた有茎性ポリープが徐々に大きくなつてゆく過程が観察された稀有な例であるので,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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