icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻8号

1975年08月発行

文献概要

特集 消化管の創傷治癒

異なる臓器間の吻合における創傷治癒—食道と小腸

著者: 井口潔1 杉町圭蔵1 八板朗1 中村輝久1

所属機関: 1九州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.967 - P.973

文献購入ページに移動
はじめに
 消化管の吻合法は消化器外科のもつとも基本的な手技であり,古くから十分に研究され検討されつくした問題であるにもかかわらず,低蛋白血症や副腎皮質ホルモン長期投与などの全身的悪条件あるいは食道再建術などの吻合部局所の悪条件の場合には縫合不全が皆無ではない.これを防止するには各消化管の解剖学的特性を十分に把握することが必要であり,異常環境下での安全な吻合にはそれなりのきめこまかい手技上の配慮が要求されよう.以下,この点に関するわれわれの実験成績を述べ,安全な食道小腸吻合について創傷治癒の面から若干の検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?