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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻8号

1975年08月発行

文献概要

外科医のための生理学

十二指腸・小腸—消化吸収の生理

著者: 長嶺慎一1

所属機関: 1国立姫路病院外科

ページ範囲:P.1009 - P.1012

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□小腸粘膜の構造□
 小腸の長さは,人種,性別,食習慣によつて異なり,男子は女子より長く,菜食者は肉食者より長い.腸管の長さの測定法は,糸を腸間膜付着点の反対側すなわち遊離縁において腸を緩徐に引きつつ測定するSappey法が通常用いられる.同一人の腸といえども測定法によつて差を生じ,腸間膜を離断して測定すれば長くなり,また第1回目の測定は第2回目の測定より長い.これは腸壁の収縮反応によるものであるから第2回目以後のものは価値がない.正常人の小腸の長さの平均は,男609cm,女491cm(中山),622cm(外山),632.2cm(副島),760.8cm(三宅),男708cm,女547cm(Robinson),男669cm,女586cm(Bryant)などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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