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臨床報告
空腸異所膵を伴う十二指腸嚢腫の1例
著者: 有本重也1 勝田仁康1 川嶋寛昭1 田伏俊作1 高山勇1 上山庸弘1 上山健弘1 西川正一1 内藤行雄1 永井清和2 石本英夫3
所属機関: 1和歌山赤十字病院外科 2和歌山県立医科大学第2病理学教室 3石本胃腸放射線科
ページ範囲:P.1049 - P.1056
文献購入ページに移動十二指腸良性腫瘍,とくに球部以外の腫瘍はまれであるといわれてきたが最近その報告例は増加しつつある.これは球部より肛側十二指腸にも関心が払われるようになつたことはもちろんであるが,十二指腸内視鏡検査法の目ざましい進歩と普及,また膵疾患,胆道疾患診断法として発展した低緊張性十二指腸造影法等の診断面の進歩による所が大であると思われる.最近,私達はルーチン胃部レ線検査で発見し得た空腸迷入膵を伴う十二指腸嚢腫の1例を経験したので,本邦報告例と共に若干の文献的考察を加えて報告する.
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