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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻8号

1975年08月発行

文献概要

臨床報告

術後右結腸憩室標本の粘膜下リンパ濾胞組織所見

著者: 村上博圀1 宗岡熙2 岡本勲3 草場威稜夫4

所属機関: 1済生会八幡病院外科 2済生会八幡病院病理 3済生会八幡病院写真 4九州歯科大学外科

ページ範囲:P.1057 - P.1060

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はじめに
 結腸憩室炎の時に,局所の粘膜下リンパ濾胞の反応がいかなるものかについて興味をもつた.16例の結腸憩室の手術例を通して得られたリンパ濾胞所見を観察し,特に右結腸憩室においては,回腸終末部のリンパ濾胞組織との関連性の有無についての考察をした.大腸の外科臨床における結腸憩室の見方にあつては,そのアプローチの仕方に異論があり,治療の方針に統一がない.臨床症状だけから結論しても,説得力のないことをよく知つている1-3)憩室炎およびそれに伴うゆ着,また,術後ゆ着症例を通して,腸のリンパ濾胞の反応がどうなのかを,取得手術症例から検討し,今後の考え方の一助にした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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