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文献詳細

雑誌文献

臨床外科30巻9号

1975年09月発行

特集 縫合法—反省と再検討

皮膚縫合法—頸部

著者: 原田種一1 松土昭彦1 伊藤国彦2

所属機関: 1川崎医科大学内分泌外科 2伊藤病院

ページ範囲:P.1097 - P.1099

文献概要

はじめに
 頸部の皮膚縫合には,他の部位の縫合と異なつた特殊な技術が特に要求されるわけではない.ただ頸部が,頭部と躯幹とをつなぐ,関節と同様のきわめて運動性の大きい部位であり,また女性の場合は,洋装が普通となつた今日,顔面と同様,美容上重要な露出部位であるが,それにも拘わらず頸部は瘢痕ケロイドを形成しやすい部位であるということをまず念頭におく必要がある.従つて,瘢痕ケロイドの形成をできるだけ避けるように心掛けねばならない.欧米人に比較し,われわれ東洋人は,瘢痕ケロイドの形成が起こりやすいので,特に手術に際し留意すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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