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文献概要
特集 縫合法—反省と再検討
血管縫合法
著者: 杉江三郎1
所属機関: 1北海道大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1107 - P.1110
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1.血管の縫合および吻合の基本の前段階として血行を遮断するための血管鉗子の装着があり,血管鉗子の要件としては,血管壁を挫滅することのないサテインスキー鉗子,あるいはブルドック鉗子などが適正に使用される(第1図).
2.内膜,中膜,外膜の3層をそなえている血管の縫合の基本は,全層を通し,しかも内膜と内膜が密着するごとく,辺縁がやや外翻するように縫合することである.外膜がまくれ込まないように縫合部位および吻合断端の外膜は剪除し除去しておく.
1.血管の縫合および吻合の基本の前段階として血行を遮断するための血管鉗子の装着があり,血管鉗子の要件としては,血管壁を挫滅することのないサテインスキー鉗子,あるいはブルドック鉗子などが適正に使用される(第1図).
2.内膜,中膜,外膜の3層をそなえている血管の縫合の基本は,全層を通し,しかも内膜と内膜が密着するごとく,辺縁がやや外翻するように縫合することである.外膜がまくれ込まないように縫合部位および吻合断端の外膜は剪除し除去しておく.
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