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臨床報告
褐色細胞腫の1治験例
著者: 古賀淳12 北野亀三郎12 佐藤和洋12 麻生哲郎12 井上強12 大多和泰憲12 山本洋南3
所属機関: 1山口赤十字病院外科 2現九州大学医学部病理第2講座 3山口赤十字病院内科
ページ範囲:P.1183 - P.1187
文献購入ページに移動褐色細胞腫は禍色細胞すなわちクローム親和性細胞から発した腫瘍である.この腫瘍はcatecholamineを大量に産生するので,腫瘤形成による圧迫症状の他に分泌されたcatecholamineによる内分泌症状としての血圧亢進を伴うのが特有である.
われわれは43歳女子において,右副腎より発生した巨大な禍色細胞腫を診断し,硬膜外麻酔およびGOによる全身麻酔のもとに腫瘍を摘出し術中,術後ともに良好な経過をとった症例を経験したので報告する.
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