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臨床報告
Intralobar pulmonary sequestrationの1治験例
著者: 熊崎俊英1 岩井昭彦1 佐藤史朗2 土井孝司2 吉川龍雄3 判治康彦3 永田真敏4
所属機関: 1名古屋市立緑市民病院第2外科 2名古屋市立緑市民病院第1外科 3名古屋市立緑市民病院小児科 4名古屋市立大学医学部麻酔科
ページ範囲:P.111 - P.114
文献購入ページに移動Pulmonary sequestrationは正常な気管支系から分離された気管支,肺の腫瘤またはのう腫で,直接大動脈からの異常動脈により栄養されているものである.本症と思われるものの最初の例は1777年Huber1)により剖検例の報告がなされており,その後も剖検例の報告はあるが統一した名称がなく,1947年Pryce2)が上記のごとく定義名命して以来広くこの名称が用いられてきている.
われわれは,感染により発症し,巨大のう胞を形成,手術時本症と診断した1例を経験したので報告する.
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