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特集 肝切除の術式
肝右葉切除術
著者: 葛西洋一1 佐々木英制1 玉置明1
所属機関: 1北海道大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1281 - P.1289
文献購入ページに移動肝右葉切除は肝切除のなかでは,左葉切除(狭義の解剖学的左葉切除)についで適応の多い手術であるが,その手術法の内容と名称は古典的な解剖学と新しい肝区域の適用とで混同されている面もある.
また,手術手技についてもいわゆるfingerfracture法や肝鉗子の適用などが有名になるにしたがつて,肝右葉切除の標準的な方法はどういうものかという疑問もある.著者らがこの手術を行なつたのは,1952年であるが,当初は開胸腹切開で,Wendel(1911)20)の説にしたがつて,肝門部で右肝動脈結紮のみを行ない,肝切離線の内側に肝集束結紮intrahepatischen Ligaturen in fortlaufender Reiheをかけてから,その外側で肝切離を行なつていた.
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