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臨床報告
旁十二指腸ヘルニアの2例—本邦報告例の検討
著者: 里見昭1 畑尾正彦1 徳永剛1 呉屋朝幸1 濃沼信夫1 高橋勝三1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院外科
ページ範囲:P.1367 - P.1371
文献購入ページに移動内ヘルニアは,比較的稀な疾患である.本症の部位別の頻度は,本邦および欧米における集計によると,旁十二指腸ヘルニアが過半数を占めている.Treitzが,旁十二指腸窩(十二指腸空腸窩)の病理解剖学的関係を詳細に研究し,1857年に報告して以後,また本邦では,三宅教授1)が1902年に第1例を報告して以来,旁十二指腸ヘルニアについて,多くの報告がなされている.われわれも最近2例を経験したので報告する.
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