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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻11号

1976年11月発行

特集 術後の急性機能不全

術後急性呼吸不全

著者: 瀬在幸安1 矢ヶ崎千良1

所属機関: 1日本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1411 - P.1419

文献概要

はじめに
 手術成績を向上させる要素として,手術手技が大きいウエイトを有していることは勿論であるが,同時に術前,術中,および術後における管理が必要であり,このためにこの分野の病態生理に関する豊かな知識が求められている.事実,外科療法発展の過程で困難な手術にさいして術後の呼吸障害,あるいは呼吸不全に対する適切にして迅速な対策が常に研究課題として登場し,また今後ともこのくり返しが,とくに新しい手術分野を開拓する度ごとに行なわれ,手術適応が次第に拡大されていくわけである.
 呼吸障害を分析する場合,その基礎的な肺生理学の研究はこの十数年著しい進歩をとげている反面1-3),呼吸不全に対する対策は必ずしも満足するものでなく,なお暗中模索を続けている分野であると言えよう.しかも呼吸不全に対する定義をめぐつて,なおその見解が統一されておらず混乱している現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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