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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻11号

1976年11月発行

特集 術後の急性機能不全

術後急性腎不全

著者: 太田和夫1

所属機関: 1東京女子医科大学人工腎臓センター

ページ範囲:P.1427 - P.1434

文献概要

はじめに
 手術に際しては麻酔に用いる薬剤など,外的な因子に加えて,出血,ショックなど体液,電解質バランスの異常がおきやすく,またこれらが引き金となつてADH, ACTHの過剰分泌,アルドステロン系の活性の亢進など,生体は急激な異常状態にさらされる.とくに腎臓はこのような影響を非常に強く受ける臓器であつて,術後急性腎不全は手術が一応無事に終つた後の最も気になる合併症の一つといえよう.
 さらに術後の腎不全は,手術という大きな侵襲を乗り切るために最大限の努力を払つている際に発生してくるものであつて,創傷の治癒,栄養の補給,感染症の対策など,治療面での問題も多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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