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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻12号

1976年12月発行

文献概要

カラーグラフ 消化管内視鏡シリーズ・17

胃隆起性病変—その1

著者: 高木国夫1

所属機関: 1癌研究会附属病院外科

ページ範囲:P.1530 - P.1531

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 胃内に隆起した病変には,種々の病変があつて,現在では,良性悪性を含めて隆起性病変(polypoid lesion)と総称しているが,この隆起性病変には,良性では,腺腫性ポリープ,粘膜下腫瘍,悪性では,Borrmann I型の進行癌,I,IIaの早期癌,平滑筋肉腫等,さらに良悪性の境界病変異型上皮がある,これら種々の病変の診断にあたつて,内視鏡の役割が大きく,良悪性の鑑別もなかなか容易でないことがある.
 これら胃内隆起性病変を形態の上から分類して診断の上に役立させるために,①のごとぎ分類がなされた(山田の分類).隆起と周囲粘膜との境界を重視して,境界の不明瞭なものから,くびれのあるもの,有茎性のものである.この分類と病変の大きさとの関連から,II-III型のもので,直径1cm内外では,良性腺腫性ポリープ,直径2cm以上では,癌がみられ,境界不明瞭なI型には,粘膜下腫瘍が多く.また有茎性のものでは,2cm以上になると癌が多いことが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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