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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻12号

1976年12月発行

臨床研究

術後胆管狭窄

著者: 成末允勇1 岡島邦雄1 戸谷拓二1 藤井康宏1 曾我部興一1

所属機関: 1岡山大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1625 - P.1630

文献概要

はじめに
 胆道手術後後遺症のうち術後胆管狭窄(以下本症)は,早期に的確な治療が行なわれないかぎり,ひきつづいておこる肝病変のため,不幸な転帰をとるものもある.また,結果として予後良好な症例をみても,胆道再建の工夫のなさから,数回もの開腹手術を受けたものも多い.ひるがえつて本症の成因を考えるとき,本症の大多数が術中胆管損傷に起因するものである点,われわれ外科医は常に心して胆道手術にあたるべきである.
 今回教室で経験した術後胆管狭窄例を検討し,各症例に多くの反省すべき点があるのを痛感した.ここに2,3の症例を呈示して,私見を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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