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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻12号

1976年12月発行

臨床研究

下部食道噴門部癌症例の検討

著者: 安藤健一1 中村義彦1 安部隆二1 黒川喜勝1 光山昌洙1 浜中保三1 平野忠1 肥田寿人1 吉田知司1 川嶋正通1 有馬純孝2

所属機関: 1北九州市立小倉病院外科 2福岡大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1631 - P.1635

文献概要

はじめに
 消化管をおかす癌腫の中で,下部食道噴門部癌の外科治療は一般的に開胸開腹を前提とすること,臓器欠損に対する再建法の問題合併切除の問題など多様性を有し特異な位置を占めている.近年,手術術式に改良がなされ,麻酔,輸血,輸液,術前術後管理の進歩に伴い比較的容易で安全な手術となつてきた.対象となる大多数の症例は諸臓器の機能予備力低下を示す高齢者であること,経口摂取不良のため低栄養状態にあること,しかも進行癌,末期癌が多いことから切除の対象となる症例は制約される.当病院における下部食道噴門部癌について切除症例の臨床的検討を行ない報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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