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生体管状組織の人工物化の1つの試み(その3)
著者: 秋山太一郎1
所属機関: 1日本医用高分子材料研究所
ページ範囲:P.364 - P.365
文献購入ページに移動5.加工移植法1)
抽出したコラーゲン分子端末のテロペプタイドを除いたものは埋植後の拒否反応は何ら心配ないことになっている.そこで(その2)でこのコラーゲンを人工気管(シリコーン製)の表面に化学結合させ,いわゆるインターポリマーコンプレックスをつくる問題について述べたが,本稿ではそれとは全く逆の考え方で,生体からとり出した新鮮組織のコラーゲンだけを残して他の蛋白類は全部とり除き,これを移植材料に仕立てようというのである.この製作法の基本的なことは図8に示した.以上一連の移植法はヘテログラフトの分野でもあり,とくに私が以前から主張している加工移植法でもある.
抽出したコラーゲン分子端末のテロペプタイドを除いたものは埋植後の拒否反応は何ら心配ないことになっている.そこで(その2)でこのコラーゲンを人工気管(シリコーン製)の表面に化学結合させ,いわゆるインターポリマーコンプレックスをつくる問題について述べたが,本稿ではそれとは全く逆の考え方で,生体からとり出した新鮮組織のコラーゲンだけを残して他の蛋白類は全部とり除き,これを移植材料に仕立てようというのである.この製作法の基本的なことは図8に示した.以上一連の移植法はヘテログラフトの分野でもあり,とくに私が以前から主張している加工移植法でもある.
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