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特集 手術とHyperalimentation
手術症例よりみた高カロリー輸液の応用—縫合不全症例に対し
著者: 岩渕眞1 桑山哲治1 大沢義弘1 松原要一1 高橋浩1 武藤輝一1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科
ページ範囲:P.440 - P.446
文献購入ページに移動縫合不全の発生は出血とともに消化器外科術後の重大な合併症で一度起こると致死的になる可能性を秘めており,またいかに手術手技が向上し,chemotherapyの進歩,それに術前のcheck及び管理が確立されても常に外科医にとつてやつかいな合併症である.
今,外科臨床分野において縫合不全の発生頻度をみてみると食道癌,食道胃吻合術では胸壁前吻合で46〜91%,胸骨後吻合で18〜36%,胸腔内吻合で7〜18%であり,胃切除術による縫合不全は良性で0.4〜1.9%,悪性で0.9〜3.6%であり,胃全摘術に限つてみるとその発生率は3.8〜14.5%と高くなる1,2).更に下部結腸吻合後の縫合不全発生率は5〜10%といわれており3)かなりの頻度で縫合不全が起こることがわかつている.
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