文献詳細
臨床報告
稀有なる胆嚢平滑筋腫の1例
著者: 菊地惇2 杉山譲1 猪野満1 千葉昌和1 宍戸善郎2 田中隆夫3
所属機関: 1山形県立河北病院外科 2弘前大学医学部第2外科 3大館市立病院外科
ページ範囲:P.517 - P.519
文献概要
原発性胆嚢腫瘍のうち良性腫瘍は比較的稀な疾患と考えられている.本邦においては角本1)によると1971年までの胆嚢良性腫瘍の報告は66例であり,小島2)らは摘出胆嚢500例の病理組織学検索により12例の良性腫瘍を報告しているにすぎない.しかも良性腫瘍中平滑筋腫となるとそのうちわずか2例であり,豊田3)らの1例報告をあわせても今日まで3例の報告をみるのみである.最近われわれは胆石症にて胆嚢摘出術を行なつた患者に稀有な胆嚢平滑筋腫の1例を経験したので些か文献的考察を加えて報告する.
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