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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻4号

1976年04月発行

臨床報告

慢性大動脈・腸骨動脈閉塞に対する腋窩—大腿動脈バイパスの経験

著者: 渡辺裕1 岡本好史1 田苗英次1 松田光彦1 黄秋雄1 山中浩太郎1

所属機関: 1大津赤十字病院外科

ページ範囲:P.521 - P.524

文献概要

はじめに
 下肢の慢性動脈閉塞,とくに大動脈・腸骨動脈閉塞に対する血行再建術として,血栓内膜摘除術,あるいは大動脈と腸骨—大腿動脈との問のバイパスまたは移植術が施行され,それぞれ好成績を挙げている.ところが閉塞性動脈硬化症の患者は,比較的高年齢であり,心腎肝脳などにも病変を伴い,開腹術を行なう血行再建術に耐えないことがあり,さらに腹腔内の大動脈・腸骨動脈領域に炎症性変化を合併している際には,開腹術の上直接血行再建術を加えることの出来ない場合もある,かかる場合には腋窩動脈—大腿動脈バイパスaxillo-femoral bypassが選択され,わが国でも漸次報告されている1-4).われわれも本手術を5例において試みたので述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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