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文献詳細

雑誌文献

臨床外科31巻4号

1976年04月発行

文献概要

臨床報告

腹腔内二次感染巣を生じた卵巣放線菌症の1例

著者: 田近徹也1 蜂須賀喜多男1 北島正是1 鈴木雄彦1 松浦豊1 津田峰行1 犬飼偉経1 中神一人1 太田敬1 森直之1

所属機関: 1大垣市民病院外科

ページ範囲:P.539 - P.542

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はじめに
 腹部放線菌症は放線菌症の中でも比較的数少ない疾患とされていたが,正確な診断と入念な検索により,最近は確実に発見されることが多くなり,本邦でも治験例がいくつか報告されている1-5).しかし,女性性器に原発した腹部放線菌症はさらに稀であるといわれている.われわれは卵巣に原発した放線菌症が虫垂切除を契機として小腸との癒着性イレウスの形で発症し,約1ヵ月後に腹壁および横行結腸に二次感染巣を生じた1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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